【陸前高田市立博物館】

3月11日に発生した高さ15メートルにも及ぶ大津波はこの博物館をも飲み込んだ。 活気のない施設だった。 国内有数の大きさを誇る「気仙隕石」の展示が一番の売りだが、レプリカとあってはご利益も霞む。また、かつて使用した古漁具や古農具の展示も近づきにくい対象とするのに一役かっていた。 わざわざ足を込んでも閉めていることが多く、そのうち行かなくなった。 ただ、 必ず年に一度は昆虫に関する特設展が開かれるなど、昆虫関係に には割と力を入れていたのが思い出される。年々展示のドイツ箱が充実していくこと からもそのことを裏付けられる。でも、すべてが失われた。 最後の画像は中庭を挟んだ向かいにある 市民体育館。災害の避難施設に指定されていたことで多くの市民が駆け込んで 多くの犠牲をだした。ここに避難した100人のうち、生き残ったのはたった3人という・・・・合掌。