甲虫雑感録117版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



大草原  11/07/23
昨年のオオハナノミ科が捕れた草原に今年も来ている。
オスグロオオハナノミ♂  11/07/23
草原の境界に咲くノリウツギの花を中心に叩く。昨年と同じオオハナノミ科が捕れ、そして前胸の赤黒い♀が得られたこともありオスグロオオハナノミかなと思われる。
オスグロオオハナノミ♀  11/07/23
これが前胸の赤い♀。本当はオレンジ色も多数存在したのだが、それほど重要な個体とは認識せず、真剣に捕獲モードにならず、飛んで逃げられてしもうた。
♀側面像  11/07/23
オスグロオオハナノミの意味は「♂は黒いが♀は赤い」と捉えるのが普通だが、図鑑解説によると色彩変異が多く、ときに♀でも♂の色彩を持つ。とある。
側面像  10/07/11
昨年の比較用♀。色彩は異なるが同じ形のようだ。
カサハラハムシの一種  10/07/23
草原の境界にあるクワの葉?を叩くと大量に落ちてくる。
ノリウツギ  11/07/23
携帯で撮った画像だが画面左下に飛んでるヒョウモンチョウが止まってる。すごいシャッター速度。あとでEXIF情報(あるかな?)調べてみよう。拡大画像
オナガヒメハナノミ  11/07/23
体長4.2ミリ。前胸腹板が黒いことからこの種名としたが、おそらく外れてるだろう。ノリウツギ↑を叩くといろんな色彩のハナノミが大量に落ちるが、虫捕り網ではなくビニール傘なので捕獲自体が難しい。
側面像 
飯岡山  11/07/21
画面右、雲が上に懸かる山が飯岡山(358m)。ふと思い出した近場のこの山に向かっている。
埋もれた道路  11/07/21
かつて車で頂上まで行けたはずだが、両脇から草木が伸び舗装路は消えていた。「私道に付き事故の責任は負えません」の看板。事故とは転落や交通事故ではなく、追剥やクマとの遭遇を意味するんじゃないかなどと考えてしまった。
フルホンシバンムシ?  11/07/21
体長3.2ミリ。昨年甲虫雑感録01(10/07/21)で登場したのと同じと思われるが、共に野外の草木のビーディングで落ちた。形は古書の害虫フルホンシバンムシそっくりだが、同一だろうか?。
体色 
上翅は黒く前胸は赤い。クモの糸で見苦しいが、浅い縦溝が等間隔に並ぶ。
ウスチャイロカネコメツキ?  11/07/21
体長7.5ミリ。シルエットだけでこの種名としたが、上翅の両縁は狭く黄褐色〜赤褐色に縁取られるというが確認できない。早春に現われるというのも違うな。
ウスチャイロカネで合っていると思います。
ニイジマトラカミキリ  11/07/21
薪や花にも来る。低山地で普通。
側面像 
登山道  11/07/20
いつもの峠。今日は横道ではなく、山頂に伸びる登山道に沿ってビーティング。擬似木によって階段状に形成された登山道は、強制的に歩幅や歩数を制限されるようで非常に疲れる。これが山頂まで延々と続く。
不明種  11/07/20
体長3.2ミリ。ミヤケヒメナガクチキ(10/07/23)とした種と比べると、より細身で触角も長く、なにより顔↓↓が別物を表している?。拡大像
側面像 
顔  11/07/20
前面にまで回りこむ複眼。
ミヤケヒメナガクチキ  10/07/23
比較用として用意した昨年の画像。
ムナクボミゾコメツキダマシ(♀)  11/07/20
体長5.3ミリ。前胸に明らかな対の凹みがある。
OKです。前胸の凹みだけでは確定できませんが、上翅の光沢などから間違いないと思います。
シラホシヒメゾウムシ  11/07/20
体長5.6ミリ。シラホシと名付けられているが黄色〜オレンジ色の斑紋。花に来る甲虫がめっきり少なくなる盛夏の頃から各種の花に目立ち始める。
やや下から 
頭頂から伸びる吻。鼻が複眼より上にあるユニークな顔をしてる。
**キノコゴミムシダマシ  11/07/20
体長6.8ミリ。頭部に角のあるゴミムシダマシは多く、種を特定するのは難しいが、なんとかキノコゴミムシダマシと必ず「キノコ」がつく共通点がある。
ハイイロハネカクシ?  11/07/20
体長12.0ミリ。異様に明るいオレンジ色の前符節が気になり数枚写真を撮って開放した。その後、画像をチェックしていて上翅基部に黒帯があることや、灰色の少ない赤っぽい上翅、触角中間5〜8節が明るいことなど普通のハイイロハネカクシとは異なる点が浮上してきた。拡大画像
後日、キオビハイイロハネカクシと判明。
チャイロサルハムシ(黒化型)  11/07/20
別名ハンノキサルハムシともいわれるように、ありふれるどのケヤマハンノキを叩いても大体チャイロサルハムシが落ちてくる。でも、黒化型といわれるこのタイプに出会うのは珍しい。
ヒメコメツキの一種  11/07/20
体長4.8ミリ。鮮やかな紋様にも見えるが、肩に赤褐色の入るタイプの明るいバージョンだろう。ヒメコメツキは色彩や斑紋で判断できないところが辛い。
ヒメキマワリ  11/07/19
体長7.8ミリ。キマワリ(16.0〜22.0ミリ)より明らかに小さく、単純にヒメキマワリ(10.0〜12.0ミリ)としたがカラカネヒメキマワリ(8.8ミリ前後)の可能性もある。カラカネヒメキマワリの前胸基縁前中央には半月形の細溝があるという。   全身像
フタスジハナカミキリ  11/07/19
今日も峠に直行。
クリタマムシ  11/07/19
体長5.9ミリ。クリの花はだいぶ前に終わっているが、枯れたところを叩いて得られる。
側面像 
ホソヒゲケブカカミキリ  11/07/19
体長4.9ミリ。近似種クリイロチビケブカカミキリとの違いは触角第3節が第1節よりはるかに長いことで判るという。
シリナガカミキリモドキ  11/07/19
峠のノリウツギの花を叩くと大量に落ちてくるアオカミキリモドキ。よくみるとどれも尻が黒く飛び出している。
シリナガカミキリモドキ  11/07/19
体長はアオカミキリモドキと同じくらい。
アオカミキリモドキ  11/07/17
ご存知有毒甲虫。比較用として登場。


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