1枚目は2008年、コメツキに詳しい方からオグラカバイロコメツキではないかと指摘されたときの旧画像。そして中下画像は今回の個体。前回は灯火、今回は河原の石起こしと採集方は異なるが同種にみえる。

7月17日のコメツキ不明種は、オグラカバイロコメツキAgriotes ogurae Lewis,1894です。最近は大陸に分布するAgriotes subvittatus の亜種として扱われることも多いようです。なお、北海道産は別亜種ssp. fuscicollisです。この種は、泥質の湿地に生息し河口域等のアシ原などが主要な生息環境のようです。灯火に飛来した個体が得られた例が多いようです。そちら方面の分布状況は把握できていませんが、相当に珍しいもの(通常の採集で得られることが少ないためもあると思いますが)で、一例報告の出るくらいの種です。