甲虫雑感録125版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ホソムネデオネスイ  12/06/08
体長2.0ミリ。ボケてよく見えないが球桿が先端節1節だけで形成されているようにも見える。(1節にみえるが実は2節で成り立つ?)。これだけ小さいと普段使っている格納プラケースの隙間から逃げてしまう。
↑触角  12/06/08
このレンズでの拡大率は限界に近く画像が荒れるが、球桿が先端1節だけ?に見える。
↓触角  12/06/08
下画像では頭部・触角がぼけているので別の画像で補います。
アカグロムクゲキスイ  12/06/08
体長2.3ミリ。森に落ちている枝を叩いて得られた。上翅の横帯は被毛で形成されることがよく判る。国産のムクゲキスイムシ科は現在16種登録されているが未記録種も結構あるようで、少なくとも24〜25種は生息するといわれる。
ハスモンムクゲキスイ  12/06/08
体長2.0ミリ。 肩から斜に伸びる赤紋はベニモンムクゲキスイよりも長いのが一般的だが、個体差もあり断定できない。
金星食  12/06/06
曇り空でほぼ諦めていたが、急に雲が薄くなったりして慌てた。いつものルーペを単眼鏡(18x7)に差し替えただけだが、なんとなく12時方向に黒い影が写ったようにみえる。
アカバデオキノコ  12/06/06
体長4.5ミリ。九州産は全胸も赤くなるというこの形質は確定しているのだろうか。これを別種としないで亜種としたのはなぜなのか。
裏山から東を望む  12/06/05
今日も簡単に甲虫と出会える新名所「ブルーシート」へ向かう。
ナガムクゲキスイ属(その1)  12/06/05
体長2.8ミリ。裏山のブルーシート上にいる黄色い甲虫で、数は多い・・・アリモドキほどではないが探すといくらでも捕れる。
チャイロコキノコムシか?。
ナガムクゲキスイ属(その2)  12/06/05
体長2.8ミリ。上の黄色いナガムクゲキスイに混じり少し黒ずんだ個体がいる。よく見ると違う種のようだ。このクラスになると図鑑はあまり役に立たず、属名のCryptophilusで画像検索するほうが種は特定できないものの、属までは辿り着いた気になる。
ブルーシート  12/06/04
シートの中身は裏山の伐採した木材を粉砕した木粉。針葉樹も含まれるのでそれほど甲虫は期待していなかったが、予想に反し次々と現れる。
ウスモンアリモドキ  12/06/04
ブルーシート上を走るのはダニを付着したこのアリモドキが多い。
小甲虫  12/06/04
体長1.5ミリ。ムクゲキノコムシ科などさらに小さい微小甲虫も集まっているが、さすがに小さすぎる甲虫はパスだなぁ。
シロヒゲアリノスハネカクシ  12/06/03
体長4.0ミリ。盛岡住宅地花壇にて。アオバアリガタハネカクシばりのコントラストのある体色。触角先端3節が白色。。
前胸拡大 
前胸背板基部中央にある陥没穴がよく判る。体長からシロヒゲアリノスハネカクシ(4.5〜5.0)より小型のクビアカアリノスハネカクシ(3.0〜3.5)である可能性もある。両者は上翅の点刻の密度が異なるようだがよくわからない。
ホソヒラタハネカクシ  12/06/02
体長3.8ミリ。ヒラタハネカクシ属内の検索表によるとで、前胸に溝がない→上翅が黒一色→ホソヒラタハネカクシとなる。
ビロウドホソナガクチキ  12/06/02
体長7.8ミリ。ホウノキ?の幹に張り付いていた。
比較  11/06/15
昨年登場の個体だが比較のため並べてみた。ビロウドナガクチキと「ホソ」が抜けていた。前フ節のボリュームと触角の長さが異なる。雌雄差か?
比較2 
アゴひげ先端節の形状も異なるようだ。
キボシテントウダマシ  12/06/01
体長4.6ミリ。黄斑紋をよく見ると半透明で、後翅が透けてみえる。この個体がたまたまなのかも知れないが、標本にすると濁って琥珀みたいな透明感は失せてしまうだろう。
イツモンナガクチキ  12/05/31
いつもの裏山。体長9.0ミリ。上翅の斑紋は変異が大きく、それぞれの紋が融合することもあるという。過去の画像と並べるとなるほど斑紋変化が分りやすい。
側面像  12/05/31
・・・
タマキノコムシ科  12/05/31
球桿の一部が刃こぼれ状となるAnisotoma属。このなかで上翅に赤紋を欠き、頭部に赤紋を有するのはオビスジタマキノコムシとズモンタマキノコムシ。両者を分けるのは上翅点刻列の仕様が二重線か単点線かによるという。(昨年の解説をコピペ)
アカオビニセハナノミ  12/05/26
上翅の両側にある遊離した黒紋の存在でこの種と決めていたが、薄いなぁ。 ナガクチキムシ科でありながらニセハナノミと名づけられたのは、逃げるときにピョンピョン跳ねる習性がハナノミそっくりだからと思う。
ベニシジミ  12/05/25
「ずいぶん派手な蝶だな・・・」たまたま背景がブルーで、オレンジ色が強調されたのかも知れないが、とにかく蝶名を調べる契機となった。
ナガタマムシの一種  12/05/25
コナラなどの伐採木に集まってくる最もポピュラーな種だと思うがわからない。 苦手。ナガタマムシ類は難しいというより手が出せない。 2006年以来ここ5年間でタマムシ新種の記載が8種あったが、すべてナガタマムシ系でそれも半数が産地本州を含むとは、近づきがたいとても深い世界だ。
ダイミョウツブゴミムシ  12/05/25
体長4.5ミリ。明らかにアトキリゴミムシの形状の尻だが、何故か和名にアトキリの名が含まれない。アトキリよりカタキバゴミムシ系に近いのでは?との意見もあり、統一を見ない・・・と図鑑にあった。
ダルマカレキゾウムシ  12/05/25
体長3.8ミリ。
側面像 
前胸上部に4つの毛房。
モリモトヒメナガクチキ  12/05/24
体長3.7ミリ。裏山の散策路にて。生態撮影の困難さは対象が動き回ることに尽きる。その点このヒメナガクチキは大人しい。捕獲した直後は逃げようと必死だが、ケースに収容した後は標本体位でジーっと静止していることが多い。
触角拡大 
12.5ミリの拡大レンズは、使い方を誤るとデフォルメされた形と模様によって、 ありえない甲虫?を創り出してしまう。この画像のように触角だけとか対象を一部に絞った使い方が現実的だと思う。
ヨツボシヒメナガクチキ  12/05/22
体長4.2ミリ。裏山の散策階段に使った丸太などの廃棄場所にて。
側面像  12/05/22
ヒメマキムシ  12/05/22
体長2.0ミリ。種を問わずこの小ささともなるとほとんど赤褐色が多く、黒い体色は珍しい。
キオビホソナガクチキ  12/05/22
体長9.9ミリ。朽木を素早く走り回る。


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