未掲載甲虫(9-11)


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



                                    
施設近郊フィールド紹介(夏)   06/06/28
施設の北側は画面右側赤林山(855)から続く深い森となっている。
ヒゲブトコメツキ科  06/05/26
体長約3ミリ。触角の末端3節が球こん状になっている。ナガ、ミカド、チャイロ、いずれかのヒゲブトコメツキと思われるが・・・。
ムツボシテントウ  06/04/28
体長2.0〜2.6o 肉眼的には光沢のある暗赤色にみえるが、体があまりにも小さいため、6個の黒紋を確認するのは難しい。
セモンジンガサハムシ  06/06/16
甲虫の魅力のひとつは標本になっても永遠に生前の形態、色彩(金属光沢?)をとどめている点にある。しかし、このハムシなどのように退色の目立つ種も存在する。標本にすると背中の金色x紋は光沢の失せた褐色に変化し、透明部分は不透明に濁るのだ。
ヒレルチビヒラタムシ  06/07/12
体長2〜3ミリ。眼が斜位に付いているのが特徴。放置された材木の切断面にて発見。
キアシノミハムシ1  06/07/03
触角のない甲虫なんていたっけ?よくみると痕跡がわずかに残っている・・・切断された触角と判るまでもちろん不明種扱いだった。
キアシノミハムシ2 
チビマルカツオブシムシ  06/06/19
体長2〜3ミリ。こん棒状の触角。
ウスチャコガネ  06/06/02
♂は前胸を中心に長い灰白色の毛を生やすのが特徴。図鑑によっては分布が関東以西とあるので北日本では珍しいのかもしれない。
カラスアゲハ  06/08/04
なぜか給水しながら尻から余った水を出しているという。
不明種  06/05/22
・・・・。
トビハムシの一種  06/05/01
ヨモギトビハムシなどアシナガトビハムシ属が近いと思う。体長2ミリ強、上司会合部に黒のラインがある。
不明種  06/06/12
アトジロサビカミキリとかエゾサビカミキリあたりが近いと思うが、ともにピッタリとはあてはまらない。
不明種  06/05/15
・・・・。
不明種  06/05/09
ハナノミ系を感じるが尾節突起がないような・・・・。
キクイムシの一種  06/10/10
キクイムシ科は体長1〜数ミリ(2ミリくらいが多い)の円筒状の小さな甲虫だが、生活に密着している木材の害虫だけによく研究され現在、国内だけでも300種以上が確認されている。どれも似た形をしているため、画像だけで種を特定するのは無理がある?
ミカドキクイムシ?   06/06/01
キクイムシというと丸太の樹皮下の平面を迷路状にどこまでも食い進む 印象があるが、養菌性キクイムシと呼ばれる別のグループも存在する。 ミカドキクイムシは材の深部に向かい穿孔させた坑道に菌類を繁殖させ 幼虫はこれを食して成長するという甲虫としてはとても進化した生活を送る ことで知られる。 触角が他のキクイムシにくらべ大きいことと、前肢脛節の形からこの種としたが自信はない。
キクイムシの一種  06/10/10
キクイムシ科は体長1〜数ミリ(2ミリくらいが多い)の円筒状の小さな甲虫だが、生活に密着している木材の害虫だけによく研究され現在、国内だけでも300種以上が確認されている。どれも似た形をしているため、画像だけで種を特定するのは無理がある?
世界の大昆虫博  06/08/06
会場は花巻温泉で、デパートと違いこれだけのために大規模温泉ホテルに入るのはすこし抵抗がある。外国の昆虫よりも、岩手県の昆虫展が同時開催されるというのですこしは期待していたが・・・・。
ヒゲナガルリマルノミハムシ  06/06/29
体長4〜5ミリといっても丸い体格なので大きく見える。ヘラオオバコに集団でいるのをよく見る。まだ未掲載種であったとは。
施設北側フィールド(秋)  06/10/13
画面中央赤林山(855)から続く深い森林帯はキノコの宝庫。そのキノコに集まる甲虫を狙うが、山はそう簡単に侵入を許さない。撮影のため立ち止まるとたんに蚊と蝿の集中攻撃をうけるのだ。
ジンガサハムシ  06/06/19
今年からより拡大した新光学系で撮ることが多くなり、一度登場した種であっても一味違った画像ができる。 このハムシは透けることから=スケルトンの腕時計の雰囲気を持つ。でも腕時計にしては主要な歯車がぬけ落ちていてもなぜか上手く作動している生命の不思議さがあるんだよなぁ。
「秋田県のコメツキムシ」  06/12/00
上記の本を(秋田自然史研究会編)手に入れた。特筆すべきことは150種以上におよぶ標本写真の印刷精度であり、低倍率のルーペくらいでは点に分解できないほどすごい。コメツキの同定で重要な触角2〜4節がほぼ判るのでこれまで手を出せなかった黒いコメツキ類の同定に参考になると思う。何より産地がほぼ一致するのが嬉しい。
シモフリコメツキの仲間  05/06/23
保育社「原色日本甲虫図鑑3」ではシモフリコメツキ類画像が3種しかないのに対し、「秋田県のコメツキムシ」では8種、9画像も載せてある。早速、これまで記載したシモフリコメツキとヒメシモフリコメツキ2種の判定を調べてみた。全国的には普通種のシモフリコメツキであっても北東北では極めて珍しく、ホソシモフリコメツキの誤同定の可能性が大であること。また 学名, Actenicerus orientalis. を見るかぎりヒメシモフリコメツキはオオシモフリコメツキに名称変更がおこなわれた?。これらの点から過去の同定は中途半端であることが分かった。でもぉ・・・現在、シモフリコメツキ類は20種以上にも細分化されているようだが、昼休みだけのにわか甲虫屋レベルでは”シモフリコメツキの仲間”で十分な気がする。
アオグロツヤハムシ?  05/07/18
道脇の白い花にドウガネツヤハムシ青藍色個体とよく似た甲虫がたくさん付いている。ドウガネツヤハムシ似のハムシを探すと次の2種が候補に浮ぶ。アオグロツヤハムシのホストはタラノキで、ヒメツヤハムシはツワブキ(黄色い花)だという。結局よく分らない。
オオナガコメツキ1  06/08/01
暖地性のため北東北では少ないといわれる。 普段見かけるコメツキムシと比して3センチに及ぶ体長は異常にでかい。全体像は普段常用している拡大レンズを外して撮影した。
 
オオカバイロコメツキ  06/06/26
「秋田県のコメツキムシ」によると本州では結構珍しいとの記述からお蔵入りから復活の種。
キイロオビマイコガ  06/08/04
黒と黄の縞模様からトラカミキリ類の鞘羽にも見えた。 トラカミキリ類は蜂の羽に相当する部分が無いが、 この蛾は中脚を立てて羽ににみたてている。
クチブトコメツキ  06/07/24
体長約6〜7ミリ。平地から山地まで広く分布し、灯火や花に葉上などあらゆる場所にて採集される普通種。触角2節と3節はほぼ同じ長さで、4節はこれら2節の和よりも明らかに短い。
クチブトコメツキ  06/07/11
この種の特徴は体色の変化で、全身黒い個体のほか、上司だけ茶褐色から全身茶褐色まで3パターンが存在する。
オオキノコ科  05/08/07
これまでに撮りためた「甲虫雑感録」からオオキノコ科の画像を抽出してみた。全身が黒いオオキノコ数種も混同状態のままだが、やはり、同定のためには(種名を調べるためだけに殺生するのは偲びがたいが)残しておくべきだと痛感する。シーズンに突入したら早々毒ビンを用意する?。
セミスジニセリンゴカミキリ  05/06/12
クロニセリンゴにも似るが前胸中央の白線の有無で判断する。
ツツキノコムシ科の一種  06/08/26
キノコに依存の生活をする。触角先端3節が球桿状になるのがこの科の特徴。♂は頭部と前胸前縁に突起物を備えることが多い。
ツツキノコムシ科の一種  06/04/24
現在、国内で20属62種が記載、記録されているというが、どれもほぼ同じ形、色彩をしており、「ツツキノコムシ科の一種」の枠を破るのは難しい。
図書室  06/12/00
施設内図書室にはわずかであるが甲虫関係の図鑑も置いてある。画面の右端中段に並ぶ3冊は甲虫入門のバイブル的存在、保育社「原色日本甲虫図鑑2〜4」である。
フタキボシゾウムシ  06/06/05
通称「への字紋」。こういった種独特の分かりやすい模様のあるゾウムシは珍しく、判断のつかないゾウムシ画像は山のようにある。
ヒラタヒサゴコメツキ  06/04/22
体長8ミリ。川原の石の下に多い。♂は後司が退化し飛ぶことができない。
シデムシ類トラップ?  06/09/26
動物の死体にはシデムシやハネカクシ類が集まるというので未発見種を期待してしまう。翌々日、尻のほうに開いた穴で白いなにかがモゴモゴ動いて、よく見ると大量のウジ虫が踊り狂っている。悪臭もものすごいが、近づくほどキンバエが腕に、顔にひたひた張り付くのが非常に気味が悪い。で結局、死体内部を覗いたりひっくり返して観察することはなかった。撤収。
不明種  06/07/18
一見、黒色の強光沢からゴミムシ系を考えるが、半円形の前胸部が不自然である。また頭部はゴミムシダマシだが、触角は細長くハムシ風のなんとも不思議な甲虫。
トックリゴミムシ?  06/04/20
体長が10ミリ弱なのでオオトックリゴミムシではない様だ。また前胸基部の不明瞭な凹みの程度で両者を分けるともいうが、微妙な判断なので素人判断は避けておこう。
カタモンホソコメツキ  06/08/00
山地に産する。触角第2、3節が短小でほぼ等長。保育社甲虫図鑑Vではホソツヤハダコメツキとして載っているが、いつのまにか日本種名が変更になったものと思われる。
クワカミキリ  00/00/00
シロスジカミキリ、ミヤマカミキリ、クワカミキリ、これら本州が北限の大型カミキリ類は、寒冷気候である盛岡あたりでは非常に珍しい。特にクワカミキリは10年ほど前に得られた♂♀2個体のみで、それ以来出会えない。

これで一応、シーズンオフの整理を終了としたい。
早池峰山  04/12/03
施設の東南東には北上山地の最高峰「早池峰山」(1917)が望める。冬期以外はなかなかその雄姿を拝めないのだが、天候が崩れる前日などに突然雲が取り払われるときがある。 (赤外線画像)
ヤマイモハムシ  06/06/26
たびたび登場する「釣り用の小分けケース」にて
不明種  06/05/30
ヘイケボタルあたりに擬態したジョウカイボンの一種。
キスジテントウダマシ?  06/07/03
体長4〜5ミリ。枯れ木のキノコに集まる。なぜ?かというと、保育社「原色日本甲虫図鑑3」によると生息域は九州、四国のみで本州は含まれないからである。これだけはっきりした黄色の斑紋はこの種しか考えられないのだが・・・。以前(05/07/16)にも記載してるし、それほど珍しい種とは思えない。
ヒメカメノコテントウ  06/08/04
セスジ型と呼ばれ、上翅の会合部だけが黒い。
ホソスジデオキノコムシ  06/04/27
上翅に複数の溝が特徴のスジデオキノコ属。他にアカアシデオキノコムシとヒメセスジデオキノコムシがいる。
裏山1  06/08/18
施設の裏山はつっかけサンダルでも入れるように登山階段の整備が進んでいる。この山の伐採木に着いていたウスイロトラカミキリを撮影していたところ、ぽつり、ぽつりときた。
スノーシェード 
あわてて待機所?(スノーシェード)へ飛び込んだ直後に豪雨。なんとか間に合った。斜面に立つ施設は山側は2階建て、下から見ると3階建てとなっている。当然外周は一部階段となっており、雪から階段を守るためのスノーシェードなのである。
アカタデハムシ  06/06/27
前回掲載(05/05/10)の個体は頭部が黒くないので、色彩の個体差がけっこうあると思う。
クビカクシナガクチキムシ  06/05/15
いつも首を折り曲げて隠しているが、伸ばすときもある。触角の第3節だけが異常に長い。
トホシハムシ  06/06/02
体長5.2〜7.3ミリ。頭部の後縁が黒色。上翅に5対、前胸に1対の黒斑紋を持つ。
ムネミゾクロチビジョウカイ?  06/06/01
前胸に溝を備えているのでこの種にしたが、情報が少なく、安易な同定は否めない。他の特徴として上翅が少し短く後翅がはみ出している。
シラオビゴマフケシカミキリ  065/08/04
体長5〜8ミリ。フジ類の枯づるに集まるというが、これはクモの糸に引っかかった死亡個体である。
キイロクビナガハムシ  06/06/12
上翅は列状の点刻で埋め尽くされる。前胸は暗褐色。
ミツバチ  06/09/08
電柱の足掛け穴を中心にミツバチらしい群れがみられた。一月後、再度訪れたがあまり大きさは変わらなかった。きっと電柱内部に向かって大きくなっているのだろう。
チビヒラタエンマムシ属  06/10/17
施設周辺はキノコ栽培が盛んで、廃ほだ木が積み重ねられて捨ててある。朽ちたほだ木は簡単に崩れ、中から2ミリほどのゴマ粒様の甲虫が出てきた。
ヤンマ  04/08/08
深みのある宝石のようなオニヤンマの目玉。標本にすると失せて、写真でないと残せない代表だと思う。
ウリハムシモドキ(ツノゼミ型?)  06/07/04
オリンピックの自転車競技のヘルメットを連想する こういった上翅端が窄まったウリハムシモドキをよくみかける。 ウリハムシモドキの体色に関する記述はよく目にするが、体型に関する記述は見たことがない。ある程度の割合で出現するのか、何らかの変異なのか判らない。画像検索では青森、東京の昆虫サイトにこの型を見ることができた。
スゲハムシの集まる不思議な草  06/05/15
スゲは湿地に生えるススキに似たイネ科の植物だと思うが、煮ても似つかないこの植物(施設の植物専門家によるとトリアシショウマとのこと) に大集合していた。
蟲蟲蟲蟲蟲蟲  06/08/18
仕事帰りに立ち寄ったセルフのガソリンスタンド。ものすごい数のムシが乱舞していてドアも開けられない。フロントガラスに張り付いたムシをよく見ると体長7〜8ミリの羽アリの形をしている。もちろん給油せずに立ち去ったが、こんなとき前が見えないからとワイパーを作動させると虫のベットリ体液が炸裂しとんでもないことになるんだよなー。
アカガネサルハムシ  06/06/12
新光学系はレンズの陰りで手前に光が回らない現象、あるいは金属光沢のある甲虫などでは黒くレンズが写りこんでしまう欠点がある。
セイヨウシミ  07/02/22
すばやい動きから気持ち悪いと嫌われるセイヨウシミ。室内にいて衣類や本の害虫。