大倉沢林道2 

勤務施設から山の峰を越えた反対側、雫石町大村にある魅力的な採集地にいって
きた。昨年10月17日の集中豪雨の被害が甚大で峠を越える県道がなかなか開通
しない。大きく繋地区を迂回するコースとなるとやはり昼休みでは無理な距離である。



ヘビ  08/07/13
林道に入る直前の舗装路にて。これから踏み入る区域がただならぬ土地であることを暗に伝えてくれる?。
大倉沢林道  08/07/13
それはこの林道の入り口付近、かなり開けた広大な土地のなかに数本の巨大ブナのオブジェが遺影を放っている。標高は3〜400メートルくらいとそれほど高くない(ここら辺の山頂は高くても800mクラス)。エゾハルゼミの大合唱のなかに甲高い野鳥の声がこだまし、いかにも秘境にきた感じ。
ルリホソカッコウムシ  08/07/13
体長約5ミリ。上翅の後半がツマグロに見えるのはレンズの影で、実際は点刻列の凹凸が切れ鏡面様になっている。
エゾヒゲナガハナノミ?  08/07/13
体長約10ミリ。図鑑では「基本は黒褐色だが、たまに黄褐色が出現する。」とあり、この黄褐色型に 似ている。クリイロヒゲナガハナノミ(♂)とは前胸幅や触角第3節&11節の形体が異なるようだ。
クリイロヒゲナガハナノミ(♀)  08/07/13
体長約6ミリ。
クルミハムシ  08/07/13
この開けた広大なエリアの左側には沢が走っており、クルミの木(サワグルミ?)も多いが葉がなくなるほど食い尽くされた枝にはこのハムシがびっしり付いている。
コフキサルハムシ(リンゴコフキハムシ)   08/07/13
リンゴコフキゾウムシ同様、リンゴよりもクルミの木の定番。
クロツヤバネクチキムシ(♂)    08/07/13
ツヤバネクチキムシ属の♂は触角第2、3節とも短く4節からは長い。♂の複眼間は接しはしないもののはなはだ狭い。
クロツヤバネクチキムシ(♀)  08/07/13
ツヤバネクチキムシ属の♀は触角第2節は短く、3節は長くなるが4節よりは短い。
シラホシハナノミ  08/06/08
図鑑では似たような紋様のハナノミがたくさん並ぶが、大部分は南の島に固有の種のようだ。
側面像  08/07/13
ハナノミは側面の面積比が大きい甲虫で、図鑑でも一部側面像が使われる。
クロクシコメツキ  08/07/13
黒いコメツキはどれも同じに見えて、最もよく見られるクシコメツキであっても同定には自信がない。体形や触角の形状などから少しづつ挑戦しようかと思うが。
ワモンナガハムシ  08/07/13
昨年6月12日に記載の個体は全体に黒くとても同一種とは思えないが、尻の白紋の位置が一致している。
トホシテントウ  08/07/13
オオニジュウヤホシテントウ同様、光沢の無い体表は草食を物語る。