広大な牧草地 


休日。盛岡から北へ約20キロ程の道の駅「にしね」あたり。予報は雨だったがなんと
か持ちこたえている。フラッと街道から横道に入ってみると岩手山山麓の原生林を切り
開いた広大な牧草地があった。試しに草原と森との境にあるブッシュを叩いてみた。



広大な牧草地1
奥行きは500メートルはあるだろうか広大な牧草地。
広大な牧草地2
広大な牧草地はひとつではなくて幅2〜30mの森の隔壁によって仕切られている。こちらはすこし小さい牧草地といっても奥行き300mはある。
コガネ
境界面にあるブッシュを叩くと大量のコガネが落ちてくる。すごい密度だ。
ブッシュ
境界面の奥にはノリウツギ系の花もあり、群れた虫たちでにぎやかだ。
フタスジハナカミキリ
普段採集する勤務施設付近にはまったく見られないが、峠あたりまで標高を上るとなんとか見られる。ここはそれほど高くないのになぜがたくさん見られた。富士山周辺の亜種は黒化傾向が顕著だというが、たまたま捕らえたこの個体は逆に黒帯の1本がが途切れている。
ブルー
・・・といえばルリナカボソタマムシとかミヤマナカボソタマムシが該当するが生息域が南方のほうでここいらにはいないハズ。で答えは超普通種シロオビナカボソタマムシであった。図鑑の解説に発生後期には青みを帯びる個体が発生するとある。
側面像
シロオビナカボソタマムシ
前胸が唐金色で強い光沢があるとカラカネナカボソタマムシではないかとつい見入ってしまうが上翅端のトゲ突起の有無や体長などで簡単に分別できる。
アカバネツヤクチキムシ(♀)
体長約5ミリ。クロツヤバネクチキムシはたくさんいるのにアカは見たこともなかった。こんなところにいたのか・・・相違点は何だろう?「ツヤバネ」「バネツヤ」う〜ん紛らわしい。
ダイミョウコメツキ(♀)
オレンジ地に黒の斑紋はよく目立つ。♂♀雌雄を並べて比較しようと思う。
ダイミョウコメツキ(♂)
昨年の画像だが比較用に引っ張り出した。触角の形以外にも体形が違うのが判る。
トビイロクチキムシ属
体長約7ミリ。幅広い体からトビイロクチキムシかクリイロクチキムシのどちらかだと思う。これまで採れなかったのが不思議なくらいたくさん落ちる。