甲虫雑感録137版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



峠   13/08/08
記録的な豪雨の前日、いつもの峠から毒ヶ森に通じる登山道にいた。甚大な被害は復旧に数年間を要すると予想されることから、今にして思うと最後の峠になるかも知れないのだ。
アリノスハネカクシの一種   13/08/08
体長5.1ミリ。根拠は形体から。草木ビーティングにて。
イタヤハムシ   13/08/08
体長7.2ミリ。この時期、林境の草木ビーティングでよく落ちる。カエデに限定せず食相が多様なようだ。
裏山   13/08/19
裏山の奥、木々の影で暗い湿った場所。なぜか樹木に立てかけられた、ホダ木みたいな太さの朽木に、やわらかいキノコがはえていた。なんとか担いで叩くとオオキノコが2頭落ちた。
カタアカチビオオキノコ   13/08/19
体長3.1ミリ。上翅赤紋は縦長の方形で肩部のみにあり、小楯板へは伸長しない。本州(中部以北)に産する。
側面像  
上翅赤紋は側縁に達する。
袖山高原   13/08/14
毎年、盆で葛巻町に来ると必ず寄る高原。標高は1000メートルくらいか。
ミドリヒョウモン   13/08/14
すごい数の蝶だ。で、近づいても逃げないのには更に驚く。
コルリアトキリゴミムシ   13/08/14
ご存知美麗な外来種。
アサギマダラ   13/08/14
種名の由来なのか「浅葱色」
へび   13/08/14
車の通らない舗装路は濡れた体を乾かすのに都合がいいのだろう。
盛岡林道地図   13/08/13
国道106号線区界手前の急坂から林道に入り、中津川源流から流れに沿って走る。林道といってもすべて舗装路で1時間半ほどで綱取ダムにでるコースだ。
土場   13/08/13
浅岸駅近くの小学校(廃校)側で、臨時の土場に遭遇する。
センノカミキリ(♂)   13/08/13
センノカミキリの好む材があるのだろうか、材木の間をあっちにこっちに徘徊している。時々バサバサ大きな音を立て飛び立ったり、車のフロントガラスに張り付いて登り始めたり10頭ほど確認できる。これだけ大量に見たのははじめて。♂の触角は長く体長の2倍を超える。
センノカミキリ(♀)   13/08/13
体長は20〜37ミリ。食相はセンノキ、タラノキ、ヤマウコギの樹皮や葉を齧り、ヤツデ、ハリギリ、カクレミノの生木や伐採木に集まる。
コフキコガネ   13/08/15
3センチを超える巨大な甲虫。コンデジだと符節など細かい部分は背景に溶け込んで判りにくくなる。そこで乳白色の半透明ポリプロピレンなどで背景を遮ると影も映らずきれいに摸出できる。
ヒメヒラタタマムシ   13/08/15
体長4.5ミリ。クリの花でたくさん出会えたこともあるが、今年みたいに梅雨とクリの花の時期が重なると見られない。個体によって様々な金属光沢を放つ美麗種。
裏山   13/06/04
長い梅雨に入る前の連日青空がつづいていた頃。
カタベニツツケシキスイ(1)   13/06/04
体長5.0ミリ。裏山の樹皮を剥いだばかりの赤松丸太に、見たこともない甲虫が張り付いていた。
触角拡大  
体型と触角の形体からネスイムシ科に見当をつけるが、詳しいはずのヒラタムシ上科図説第1巻に載っていなかった。で、神奈川昆虫談話会の平野氏のお世話になると、答えは意外なケシキスイ科と判明。・・・保育社甲虫図鑑のケシキスイ最終画像にこの種が載ってました。
カタベニツツケシキスイ(2)   13/06/05
体長4.6ミリ。よく見ると僅かに肩に赤が残るが、ほぼ全身黒の個体。斑紋変化が激しいようだ。
側面像  
・・・。
カタベニツツケシキスイ(3)   13/06/10
体長3.6ミリ。やや赤っぽい個体。斑紋変化より体色変化が激しいようだ。
正面から  
・・・。
カタベニツツケシキスイ(4)   13/06/11
体長3.8ミリ。黒のない完全に赤い個体が捕れる。斑紋変化より体色変化が激しいようだ。
上翅点刻  
ネスイムシ科と異なるのは上翅点刻が列をなさないことかな。
カタベニツツケシキスイ(5)   13/06/28
その後も黒に肩の赤い個体を中心に続々と追加できる。底の部分に張り付いていることが多いので、丸太を反回転させ見つけるのがコツ。でも、松脂の噴き出す新鮮な赤松の樹皮剥ぎ丸太が放置されてあること自体、ありえないシチュエーションだろうなぁ。
ゲート(その2)   13/08/16
再度、8月9日の豪雨による影響を見てきた。今日は幣かけの滝から疑似木階段を掛け上がり、県道に出てゲートに戻るコースをたどってみる。
モモキアリモドキ   13/08/15
体長3.6ミリ。複眼はAnthicomorphus属としては小さいとあるので比較用に同属ヘリアカアリモドキ↓を並べる。
ヘリアカアリモドキ   13/08/08
体長4.9ミリ。図鑑によっては本州(西部)、四国、九州と分布域を限定しているが、なぜか北東北のここでもしっかり捕れている。
ゲート   13/08/12
8月9日の豪雨による影響を見てきた。これまで峠とか北の沢林道に連日のように通っていたこの道は完全に閉ざされてしまった。復旧の時間を考えると、今シーズンのみならず、この先数年間はダメだろう。
ツツキノコムシの一種   13/04/27
昼休みの避暑地「峠」に行けなくなったことはとても辛い。というわけで時期は古いが昆虫ストックから。


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