甲虫雑感録88版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



イヨシロオビアブ  09/08/22
モンキナガクチキムシ♂を求めて連日♀が採れた現場へ向かうも出会えなかった。峠を越え西側にぬける途中、停めた車が大量のアブに囲まれてドアも開けられない事態に。排気ガスがアブを引き付けているようだ。
東北電力保守専用路  09/08/20
峠から高圧電線を支える鉄塔までの保守用道路がのびている。今日は峠へ向かう途中からこの道に出て、ビーディングを試みるがキバラヒメハムシしか入らなかった。
キバラヒメハムシ  09/08/20
体長約5ミリ。前胸と上翅の色が微妙に異なり美しい。大量に揃え比較すると面白いかも。
カワラタケ  09/08/20
保守用路では空振りだったが帰り際、足元にカワラタケのびっしり生えた倒木を見つける。ビーティングの傘を底の隙間に差し入れ振動を与えると大小さまざまの甲虫が飛び出してくる。
デオキノコの一種  09/08/20
体長2.5ミリ。尾節板がそれほどはみ出さずデオらしくない。ツブデオキノコに近い種と思われるが尾節板が赤くなく黒い。
デオキノコムシ属の一種  09/08/20
体長約6ミリ。デオキノコムシの体長とは尾節板を含めるのか?疑問だが一応含めておいた。デオキノコムシ属とは上翅4隅に紋を持つ(同形で紋が無いのもあり)一郡で、この個体は肩の紋が消えかけており、まったく消えてしまう可能性をも秘めて興味深い。
ヒメキノコハネカクシの一種  09/08/20
体長約4ミリ。いつもはあまりに小さすぎて捕る気も起きないが・・・。
モンキナガクチキムシ(♀)  09/08/20
体長11.5ミリ。一応、キノコムシダマシ科とされるがなぜかこの種だけ浮いている。種名にナガクチキムシが付けられているところを見ても混乱の一端が伺える。
独特の触角  09/08/20
甲虫の中でも特に目立つ特殊化した触角。でも図鑑に載っているのは♂で、この個体は触角が少し地味な♀だった。たしかビーティングの傘に落ちたのは3頭・・・すべて捕れば♂が含まれる可能性もあったのに悔やまれる。残念!
キノコゴミムシダマシの一種  09/08/18
体長7.7ミリ。体長や体色のツヤ、前胸の全体に占める割合などからオオメキノコゴミムシダマシを疑うがそれほど目がデカくないので違うかも。
コルリアトキリゴミムシ  09/08/18
体長約4ミリ。自動販売機の明かりに来ていた。外来種だけに急激な増殖を危惧する声もあったが、前回の登場から4年見かけることもなかったのでそれほど増えてはいないようだ。
オオクロカミキリ(♀)  09/08/18
樹皮までなくなった立ち枯れの針葉樹の下に落ちていた。ド真っ黒。体長は30ミリ近くもあるので、このレンズで全体像は無理だが、窪んだ前胸と顆粒状の質感はよく分かる。
エグリバケブカハムシ?  09/08/18
体長約7ミリ。サンゴジュハムシにしては触角が長い気がする。図鑑で調べるとブチヒゲケブカハムシかエグリバケブカハムシのどちらかのようで、触角第2節と第3節の長さ比で判るという。ブチヒゲ(1:2)、エグリ(1:3)
サンゴジュハムシ 
数日前の画像だが比較のために登場。上記2種との違いは小楯板前方の黒色紋は前胸前縁に達し、頭頂部にも黒斑があることである。触角第2、3節の長さ比は(1:1.5)である。
エグリバケブカハムシ?  09/08/18
側面像。点線のような白黒模様の触角もサンゴジュハムシとの違いのひとつである。
サンゴジュハムシ 
側面像。頭頂部に黒斑がある。
峠  09/08/18
もうススキが出始めた。
クリシギゾウムシ(♂)  09/08/17
クヌギシギ、コナラシギ、シイシギ、ニセコナラシギなど近似種の中では最も細長い体格をしている。中央後に横帯がある。
側面像  09/08/17
側面にすると吻の長さが正確に分かる。この画像は♂だが、♀の吻は更に長く体長を超える。
オオキイロノミハムシ  09/08/17
体長4.7ミリ。カクムネトビハムシ属の中で4ミリを超えるのはこの種だけである。
ジュウジクロカミキリ  09/08/17
体長約5ミリ。上翅の基部に1対の隆起がある。上翅端部を含む2本の黒横帯をもつが、中央寄りの横帯は会合線部で細くなる。
標高の高い放牧地  09/08/16
盂蘭盆のため盛岡から北東に70km、岩手郡葛巻町に来ている。この町は酪農が盛んで標高1000メートルを超える高さでも放牧地があり、必然的に近くの山頂(1200〜1300mクラス)へ向かう登山道と重なる場所も存在する。
散在する牛糞  09/08/16
牧草地の中に踏み固められた登山道らしき筋はあるが、そこにも牛糞が落ちているので(特に新しい糞は白くないので)踏まないように注意が必要だ。合法的に牛糞に出会える場所でもあるが持ち帰るには(そんな奴いないって)高山植物の盗掘と誤解されるのでやめたほうが。
牛糞  09/08/16
こういった表面が乾燥していて中がまだやわらかい状態が甲虫的にはいいのだろうが・・。表面にある沢山の小さな穴からひっきりなしにハネカクシやら黒い甲虫らしき光沢が見え隠れを繰り返し中はすごいことになっているのが想像できる。少しだけ覗きたくなってきたぞ。
マグソガムシ  09/08/16
チョッとだけあけて見る。一斉に逃げ散るハネカクシとコガネ類。本格的に糞虫分野に飛び込む(勇)気もないのでそのまま暫らくすると体長3〜4ミリの小甲虫だけが残った。
エンマムシ科  09/08/16
体長約4ミリ。たい肥みたいに発酵したのか糞に臭いはない。でも凝りだすと次から次へと甲虫探しを始めかねないのでここで止めておく。あけたパーツを元通りにしてその場を去った。
侵食  09/08/06
対岸?をみると牧草色で見た目にはきれいなんだけど原生林を侵食している放牧地がよく分かる。
クロサワシギゾウムシ  09/08/16
体長約4ミリ。斑紋のパターンはミヤタケシギにも酷似するが、白い小楯板の大きさが異なるようだ。
シロオビチビカミキリ  09/08/16
体長約7ミリ。触角第3節>第4節。いろいろな広葉樹の枯れ枝にみられるという。
ルリマルノミハムシ  09/08/15
体長約4ミリ。数あるハムシのなかでも触角が9節という特異な存在。他にナガスネトビハムシ属が10節という例もあるが、なぜ9節なのか????。


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