甲虫雑感録90版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



エゾエノキ  10/03/20
ケヤキを探して河川敷に来ているが無い。似たように見えるがこの木の樹皮はコンクリートのように硬い。
キベリハバビロオオキノコ  10/03/20
体長2.8ミリ。キベリチビオオキノコの名称も同じ種を指すのだろうか?
↑縁が黄色い理由  10/03/20
なるほど、裏面が多孔性のキノコに頭を突っ込めば見事に保護色になっている。
黒いヒメテントウの一種  10/03/20
体長1.38ミリ。ところで体長とは、一緒に写しこんだケースに刻まれた文字との比率から割り出している。
ヒラタケシキスイの一種  10/03/20
体長2.5ミリ。春先によく現われる模様のあるケシキスイが越冬中だった。
ヤナギイネゾウモドキ  10/03/20
体長3.9ミリ。河川敷、ヤナギ?立ち枯れの皮を剥いでみると結構見つかる。
側面像 
ケヤキ  10/03/16
この日最高気温は10℃を超え、雪溶けもだいぶ進んだようで、冬期には近づけない敷地内にある1本のケヤキに行けるようになっていた。幹の直径30センチほどと若いためか、樹皮のはがれるところが数箇所しかなかったが、おぉ〜!すべてに越冬甲虫が見られるではないか。
ケヤキの樹皮下  10/03/16
これまでケヤキの樹皮下に隠れて越冬する虫を取り上げたことがなかったが、こんなに簡単にそれも未採集種まで採れるとは予想外の採集法だ。
ケース撮影  10/03/16
ケヤキの樹皮下に隠れている甲虫は保護色傾向が強く触角や脚などが下地に溶け込んで分かりにくい。ここは取り出してケースで撮影したほうがよく分かる。室温におくと直ぐ動き出す。
拡大画像  10/03/16
体長約2ミリ。この甲虫が最も多く見られ、並んで越冬しておった。ホソムネホソヒラタムシ(2.5〜3.0)やホソヒラタキスイ(1.8〜2.4)ともピッタリ一致しないが極めて近い気がする。図鑑でも載せていない同属3種や未記載種の存在に触れている。
後日、日本産ヒラタムシ上科図説 第2巻(昆虫文献六本脚)を手に入れ「マルムネホソヒラタムシ」と判明。これまでホソヒラタキスイの名で呼ばれていたがキスイムシ科と混同されやすいので前者の和名を提唱している。
ヨツモンヒメテントウ  10/03/16
体長2.0ミリ。シーズン中はどこへいるのやら割りと珍しい種のようだが、個体を得るにはこのように越冬中を捕らえるのが定石のようだ。
タマキノコムシモドキ科?  10/03/16
体長1.2ミリ。触角と体長がまったく違うので別科なのだが、シルエットはメボソマルタマキノコムシにそっくりだ。09/05/21にタマキノコムシモドキ科とした奴だが、今回はケヤキの樹皮裏にて越冬2個体を発見。
不明種  10/03/16
体長2.3ミリ。ケヤキの樹皮裏というより、窪んだ表面に他の甲虫でない虫と一緒に塊っていた。科もまったく見当付かない。

フタモンヒメコキノコムシと判明しました。10/03/31参照
積雪  09/11/18
昨晩の雨が雪に変わりいくらか積もったようだ。雪のない屋根のラインはすでに雪塊となって滑り落ちた跡。
フタホシメダカハネカクシ  09/10/07
体長約5ミリ。メダカハネカクシ亜科は最近、新種登録ラッシュが続く注目ジャンルのようで、わずか10年前までは20種程度?しか確認されていなかったが、現在はなんと400種を超える勢いという。たかだか2属しかないのにすごい数だ。当然上翅にオレンジ色の2斑点が確認できる仲間も相当数増えていると思われるが、♂交尾器でしか違いが照合できないとなると素人には手出しのできない領域ではある。
頭部拡大  09/10/07
メダカハネカクシ属の下唇はヤゴの様に飛び出して獲物を捕らえるという。3日ほど断食させトビムシと一緒のケースで様子をうかがうが、直ぐには飛びついてはくれなかった。でもしばらくして覗くと既に噛み付いていて、体液を吸っている。下唇を伸ばしたかどうかは不明。
ニセトガリハネカクシの仲間  09/10/05
体長6ミリ。山に投棄された畳の表面を剥ぐと慌てて逃げ回る黄褐色のハネカクシが数頭見られれた。
チビヒラタエンマムシの一種  09/10/05
体長2.4ミリ。体形はハスジチビヒラタエンマムシに似るが、前胸に顕著な「ハ」の字の線条が見られず、一様に微小点刻を密布し光沢はそれほど強くない。これも上と同様、投棄畳から得られた。
五日森  09/09/29
東の空まで赤く染まる規模の大きな凄い夕焼けだった。
ツツキノコムシ科の一種  09/09/29
体長約2ミリ。今年から加わったこのレンズは被写界深度が極端に狭く使いにくいモノだった。絞り環を入れてみるがさほど変化は感じられない。
ホソクシヒゲアリヅカムシ  09/09/25
体長約2ミリ。体全体が微毛に覆われ光沢がない。太くて長い触角は特に先端節が長くなっている。画像には写ってないが三分岐カールしたヘビの舌状のあごひげが「クシヒゲ」の種名の由来だと思う。アリヅカムシのあごひげはそれぞれ独特の形に進化しており面白い。
オトヒメテントウ  09/09/24
体長1.5ミリ。上翅の側後方に小さく長卵形の赤斑がある。
マメコメツキ属  09/09/24
体長2ミリ。ヘリムネマメコメツキ(2.8〜4.0)に似るが体長が異なるようだ。
ウスキホシテントウ  09/09/24
体長約4ミリ。道端の雑草の葉上にて。これまでヒメカメノコテントウの斑紋変化のひとつだと誤解していた。
ムナビロコケムシ  09/09/18
体長約1.5ミリ。だんだん対象甲虫のスケールが縮小してきている。なんとなくお分かりと思うが甲虫シーズンも終わりが近いと思う。
アリヅカムシの一種  09/09/18
体長2.5ミリ。森の落ち葉バケツ1杯にはアリヅカムシ10頭ほど含まれていたが、内訳は下画像との2種のようで、これは大きいほう。
アリヅカムシの一種  09/09/18
体長約2ミリ。捕らえたアリヅカムシの7〜8割はこの種だった。耳状にみえる発達した小あごが特徴。
不明種  09/09/17
体長4.7ミリ。落ち葉上を歩いていた。小ヒゲ先端節は斧状、外形はカタモンヒメクチキムシあたりが近いかなと思うが肩に紋は無い。
トケジヒメナガクチキ(比較用)  06/07/05
体長5.3〜6.4ミリ。上の画像でトケジの種名が一瞬、頭をよぎったので参考までに並べてみた。触角の各節の形が異なることと、符節の長さ、特に中符節がまったく違うなど、別物である。
オオズハイイロハネカクシ  09/09/16
体長約9ミリ。裏山の落ち葉はがしで見つけた。瑠璃色の頭胸部と無光沢でブチ模様の上翅の対比が美しい。クサアリとの関係が深いようです。


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