甲虫雑感録111版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



キクイムシ  11/05/27
「幣かけの滝」はマイナーな観光スポット。「虻に注意」の立看板がますます人を遠ざける。町は暗いイメージを払拭するためなのか何本かの樹木を伐採した。その影響で樹液の恩恵にもあずかることができたわけだが、倒された樹木は1メートル以下の長さに分断され現場に残っている。切断面にはゴマ粒ほどのキクイムシがみられる。
俯瞰  11/05/27
幣かけの滝付近旧県道の橋の上から。
ツツオニケシキスイ  11/05/27
体長3.7ミリ。樹液3近くの伐採され無造作に積み上げられた樹木から。上翅基部のZ紋が特徴。
ヤマトカネコメツキ?  11/05/26
体長10.4ミリ。
チビホタルモドキ  11/05/26
昨年も同時期(10/05/29)に現われている。
赤いハナノミ科の一種  11/05/26
尾節板を含めないと体長は4.3ミリ。頭を起こすか否かによっても体長は微妙に変わるので、適当といわれればそれまでだが・・・。
側面像  11/05/26
ハナノミは捕らえるとピョンピョン飛び跳ねて抵抗し、小ケースでの撮影にはいつも苦労する。
峠から伸びる鉄塔  11/05/26
今日も峠へ向かう。
エゴシギゾウムシ  11/05/26
体長4.7ミリ。少し小さめだがメリハリのある紋は間違いないようだ。エゴノキの花に集まり、幼虫はエゴノキの実で育つという。
ムクゲネスイ  11/05/26
体長3.2ミリ。ヤマトネスイ・・・なんか違うなと、調べるとラッキー!newだった。ヤマトネスイに酷似する十字斑紋。かつて斑紋のあるのはヤマトネスイだけなんて書いたが撤回する。
頭部拡大 
特徴は長毛を備える。
ドロハマキチョッキリ  11/05/26
緑メタリックが結構美しい。
側面  11/05/26
クシヒゲニセクビボソムシ(♀)    11/05/26
体長2.2ミリ。ニセクビボソムシ科らしいが後で調べてクシヒゲ(♀)と判ったわけで、05/18に登場の♂ほどインパクトは無かった。♀の触角第3節は第2節の2倍の長さ。
フタトゲホソヒラタムシ  11/05/25
体長3.3ミリ。前胸には細長い一対の浅い凹みがある。日本産ヒラタムシ上科図説(第2巻)の発刊でホソヒラタムシ科が理解しやすくなった。矛盾を生む過去の誤記載も順次修正していきたい。
頭胸部拡大  11/05/25
側頭部は複眼の直後で鋭く側方に突出し、前胸前角も強く横に突出することから「フタトゲ」の和名が付いたのだろう。
液浸潤
11/05/19ケナガマルキスイ?としていた種がササマルキスイと判明した。同定を依頼する際、個体を〆る訳だが、その過程で後翅が広がりうまく飛翔体位になってくれた。元来、生体を撮るのは展足ができないからで、漬けるだけで標本体位になってくれる液体でもあればなぁ。
トドケシキスイ  11/05/25
体長4.2ミリ。
キクイムシの一種  11/05/25
こちらの顔のほうが「トド」を連想させる。
ミヤマフトヒラタコメツキ  11/05/25
体長12.8ミリ。「秋田県のコメツキムシ」によると本種は、普通種にもかかわらずこれまで図鑑類に登載されたことがないこともあり、一般には良く知られていないという。
タイコンキクイムシ(♀)  11/05/23
体長4.3ミリ。地味な体色の多いキクイムシの中にあって、黒とオレンジとは随分派手なコントラストだぞ。さぞや有名なキクイムシかと探すが・・・画像無い。学名の検索でやっと韓国のサイトにそれらしき種を見つける。
側面像 
この属は養菌性のキクイムシとして有名で、タイコンキクイムシのほかショウグンキクイムシ、ミカドキクイムシ、ダイミョウキクイムシの4種が知られる。
見知らぬ沢  11/05/24
シダの生える沢に入ってみた。高湿度になる沢は「蚊」など吸血昆虫が生息する恐ろしい場所で、時期が早い今だからこそ入れる。
ハケスネアリヅカムシ?  11/05/24
堆積した落ち葉の中から。体長1.7ミリ。切断状の尻部が特徴。
触角拡大  11/05/20
↑上の画像で隠れて見えない触角先端部を他カットから拝借。尻とは異なり普通の触角だ。 
タテミゾツマグロアカバハネカクシ?  11/05/24
体長6.1ミリ。
↑触角拡大  11/05/24
異様に目立つ白い先端の3節。なんの意味があるのだろうか?
本日の樹液1  11/05/20
幣掛けの滝。
ブナホソヒラタムシ  11/05/20
体長2.7ミリ。日本産ヒラタムシ上科図説(第2巻)に詳しく載っているが、ホソミツカドホソヒラタムシ(3.0〜3.5ミリ)との境界はよく判らなかった。一応、ブナホソヒラタムシ(2.4〜3.1ミリ)としたのは体長から導き出した答え。
前胸前角  11/05/20
↑両者には前胸前角に差が現れるみたいで、やや細く斜めに突出し先端が丸いのがブナホソヒラタムシ。三角状に斜めに突き出し、先端が尖る(変異あり)のがホソミツカドホソヒラタムシという。


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