甲虫雑感録65版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



クロナガエハネカクシ  07/08/30
落ち葉の下から体長約10ミリのハネカクシをみつける。頭部と前胸、上翅がほぼ同じ長さ。鋭く長いアゴはハンミョウみたいに左右交差させている。
ツマキツヤナガハネカクシ1  07/08/30
体長8ミリ。倒木の樹皮をはがすと驚いて右往左往。頭部前方に深く刻まれた縦溝はナガハネカクシ亜科の特徴だ。恐ろしい形相のせいか頭部が非常に大きく感じ、はじめズナガホソクビハネカクシかと思ったが扁平の体なのでこれは否定された。
頭部拡大 
ヒメキノコハネカクシの仲間  07/08/29
杭に折り重なるように生えたカワラタケの裏側を刺激するとぴょんぴょん飛び出してくる黒い虫がいた。体長約5ミリ、図鑑の乾燥標本と生体とのギャップが大きく、前脛節に黒いラインがあるなど独特の特徴もあるようだが具体的種特定までは至らなかった。
アトモンミズギワゴミムシ  07/08/29
体長3.5ミリ。常時湿った場所の落ち葉を退け、一斉に逃げる虫たちの中から甲虫らしき光沢を狙って得られた。
ミツモンセマルヒラタムシ  07/08/28
19時30分:仕事帰りに「もう時期外れ」と思いながらもつい佐々木商店の自販機の明かりを覗いてしまう。こういった体長3ミリに満たない甲虫も自販機の光るアクリルやガラスに張り付いていると採集しやすい。クロオビセマルヒラタムシ(07/07/06)と雰囲気は極似だが紋様に微妙な違いがある。
マメハンミョウ  07/08/28
東北の寒冷地個体は白いラインがほとんど消えるという。
アリモドキカッコウムシ  07/08/27
伐採された杉の上を歩き回っているところを捕獲。
アトキリゴミムシ亜科  07/08/27
たまたま腹部が透けて見えるだけでヒトツメアトキリゴミムシでは無いと思うが。
青空  07/08/24
朝晩すこし冷え込むようになり、透明感のある高い空が戻ってきた。さすがの猛暑の夏もいよいよ終焉か。パルテノンと呼ぶコンクリート製東屋から。
キクビアオハムシ  07/08/24
体長6〜7ミリ、黄色の前胸中央には1対の横溝がある。食草はサルナシ。
ヒメホソナガクチキ  07/08/23
体長15ミリ。昨晩灯火に来たのか施設外壁に張り付いていた。モダンな鼈甲(べっこう)のペーパーナイフみたいな独特の口ひげを持つ。
トビハムシ亜科  07/08/21
サクラの葉を叩いたら銀メタリックなトビハムシが大量に落ちてきた。フイルムケースの厚みが1ミリなので体長は1.5ミリくらいの大きさか。
ムネアカタマノミハムシ  07/08/21
体長3ミリ。前胸が黒い個体も存在するようで、そう考えると全身黄褐色と思っていた別種の上翅色変わり個体の可能性も浮上してきたり・・・まっ、ここは素直にムネが赤いからとしておこう。
オオキイロマルノミハムシ  07/08/21
体長5ミリ。ビーティングによるひと叩きで3頭入ったので、なにか食草に当たったのだろう。
瑠璃色のテントウムシ・・  07/08/20
・・・は存在しないと思うが、触角以外はそっくりで、もし存在したらこんなんだろうな。形は間違いなくヤナギルリハムシだが通常の濃紺の瑠璃色が少し異なるだけでいろいろ創造してしまう。
クロツヤキノコゴミムシダマシ?  07/08/20
似た種が多く断定はできないが、複眼の内側にある1対の短角が円錐状をしていることから。体長約6ミリ。
不明種  07/08/20
樹皮はあるが中は土化寸前まで朽ちた倒木を崩すと見たことのない半透明のハネカクシが走り回っている。体長約5ミリ。
ヨツコブゴミムシダマシ(♂)  07/08/17
針葉樹らしき朽ち木を崩す。♀は何度か見たが、前胸前部に凹みのある♂は初めてだ。体長約11ミリ。
ヨツコブゴミムシダマシ(♀)  07/08/17
上の♂と一緒にいたので♀に間違いないと思うが。体長約11ミリ。
スジカミキリモドキ  07/08/16
体長約7ミリ。タマムシのように腹部まで金属光沢がある甲虫らしい美しい種だ。・・・が体液中にカンタジリンを含む毒虫との報告もある。
ガイマイゴミムシダマシ  07/08/16
体長約6ミリ。昨晩灯火に誘われて来たのだろう。穀物の粉に発生する害虫だが、最近は鶏糞から発生する蝿の抑制に利用される益虫でもある。
ヒメツノゴミムシダマシ(♂)  07/08/10
体長約13ミリ。灯火で得られた。にょきにょき伸びた触角が特徴。
ヒメツノゴミムシダマシ(♀)  07/08/10
体長約12ミリ。雌ではあるが僅かに複眼の脇に盛り上がる隆起(ツノ?)がある。触角の先端3節が圧迫されオオキノコ種の触角みたいだ。
コメツキダマシの一種  07/08/09
体長約8ミリ。触角は糸状。横から見ると頭部、前胸が完全な球体として一体化している感じだ。アイヌコメツキダマシだと頭中央に凹陥部があり、ナガミゾコメツキダマシだと頭部複眼寄りに一対の短い縦隆線を有するという。
ヒゲブトハムシダマシ  07/08/08
体長約8ミリ。灯火には集まる虫を狙ってゴミムシ類も地面を走り回っているいるが、それらに混じりつやのない個体がいた。ただ光に誘引されただけで肉食ではないと思われるが。
シラオビゴマフケシカミキリ  07/08/08
昨日に続きやってきたパルテノンでの水銀灯。コンクリートの柱に張り付き動かず、なにやら物思いに耽(ふけ)る。日中は猛暑とイヨシロオビアブの攻撃が活発化している影響か成果がほとんど期待できない状態である。
水銀灯  07/08/07
仕事終了直後(pm20:00)、パルテノンとよぶコンクリート製東屋の水銀灯に行ってみる。夜になっても蒸し暑いせいか、ものすごい虫の乱舞だ。勤務施設にはこういった水銀灯が駐車場を中心に20機ほどあり、甲虫も探せばたくさん発見できそうだ。
ヨツモンコミズギワゴミムシ  07/08/06
体長約3ミリ。おなじく4個の黄紋があるヨツボシミズギワゴミムシと紛らわしい。
ヒラタドロムシ  07/08/03
体長約7ミリと結構大きい甲虫がコンビニの明かりに飛来していた。マルヒラタドロムシみたいに♂はクシヒゲ状の触角を持つハズと10個体ほどかき集めたがどれもクシヒゲではなかった。でも触角の長さに長短ありこれが♂♀なのかも知れない。
ヒメキバネサルハムシ  07/08/02
体長約2.5ミリ。ビーティング法もかなり効率が悪くなってきた。何時も同じような道に沿った場所では植物に変化がないのも事実。
ホソカッコウムシ  07/08/01
体長約6ミリ。ビーティング法により得られた個体。
ミツノゴミムシダマシ  07/08/01
倒木の裏側を見ようと転がそうと力を加えたとたん、縦に割れて内部がみえるようになった。逃げ惑う甲虫をむんずと掴むと異臭とともに指が黄色に染まる。
キイロクワハムシ  07/07/31
かつてウスイロウリハムシと呼ばれ、透けるようなウリハムシの意味なのだろうが、岩手ではウリハムシ自体が北限の関係で存在しないのであまりピンと来ない。上翅は無色透明でクリーム色の後翅や腹部が透けてみえる。
オオヨツアナアトキリゴミムシ  07/07/30
ホソアトキリゴミムシにしては大きめのゴミムシが落ちてきた。上翅に縦筋なく光沢が強く、会合部に沿って片側4個の浅い凹点がある。
タバゲササラゾウムシ  07/07/30
体長4ミリ前後。毛を目立たせ蜘蛛に擬態。形態ではクモゾウムシより上。
側面から 
ヘビ  07/07/30
小指くらいの太さ。本州産のヘビは8種に限定されるというが、どの種にも該当しない。ツチノコみたいな未確認のヘビかと期待したが、よく調べるとシマヘビの幼体と判明した。ナミヘビ特有の可愛い顔は微塵も感じられず、えらの張った三角形の頭部と恐ろしい形相はマムシを連想させる。
ルリボシカミキリ  07/07/27
毎年、暑い時期に現われるカミキリだ。特に今年は裏山の放置されている伐採木のせいか、数が多いようだ。美しい水色の体色だけが唯一の特徴のように思われがちだが、触角のぼんぼり(黒いふさげ)も他のカミキリにみられない特徴だと思う。なんのご利益があるのだろうか?
ノコギリクモゾウムシ  07/07/26
後腿節にある複数の歯がついたノコギリ状突起 がネーミングの由来。
ニセオオマルタキノコムシ  07/07/26
体長約3ミリ、丸まると直径1.5ミリの完全な球体となる。


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