甲虫雑感録79版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



近況  09/05/19
「ミョーケン・ミョーケン・ケケケケヶ・・・」本日、エゾハルゼミの初鳴きを記録した。いっきに甲虫シーズン真っ盛りだ。大量の甲虫が押し寄せ整理が追いつかない。画像は勤務施設。
アカバデオキノコ  09/05/19
倒木に生えた硬いキノコから得られた。九州産は前胸も赤くなるという。
ムネミゾクロチビジョウカイ(♂)  09/05/19
この時期、各種の花を叩くとたくさん落ちてくる。
ムネミゾクロチビジョウカイ(♀)  09/05/19
雌雄の差は複眼の大きさ、触角、前胸などにあらわれる。
ルイスナカボソタマムシ  09/05/18
雨だけでなく風も強く、だめもとで施設外壁巡回パトロール。ハンノキ類が食相だというが道路わきの街路樹(白樺)下の植え込みに静止していた。
スギナの絨毯 09/05/15
施設の南西部、マレットゴルフ場をスルーした先には暗い広葉樹林帯が広がる。中を蛇行する道は適度な湿気と日あたり具合で密集したスギナに占領されている。誰も通行した跡がないのがすごい。
イシハラマルハナノミ  09/05/15
体長約3ミリ。上翅側縁中央部ではゆるい弧を描き平行ではない。平行ならヌママルハナノミとなる。
↑触角部分拡大  09/05/15
図鑑によると、ヌママルハナノミと同様、全触角の中で第2節がいちばん短いとあるが第3節も同じくらいで微妙。
ドロハマキチョッキリ  09/05/15
いつもハッとする美しい金属光沢。このような鏡面仕様は鳥などの天敵に対する退避効果があるのだろうか?
不明種  09/05/15
体長2.5ミリ。円筒状の体、普段は頭部が折れ曲がり前胸下に隠れていること、触角の形がジンサンシバンムシに似ていることなどからシバンムシ科だと思うが。画像は頭を起こしているところ。
↑触角部分拡大  09/05/15
先端の3節が大きく目立つが、それ以外の他節も長短さまざまで折曲もあり独特の形態をしている。
ゲート開通  09/05/13
昨年「側溝トラップ」として利用した西の山越えの県道が開通していた。
ツツキクイゾウムシ属?  09/05/13
体長約3ミリ。チョッキリに似た吻を持つこの属だが、図鑑に載ってる数種よりも太く短いようだ。
キクビアオハムシ  09/05/13
食相に当たったのか、叩き網でたくさん落ちるときがある。
ヒメクロトラカミキリ  09/05/13
体長約5ミリ。花やブナ類の伐採木に集まり個体数も多いというが、小さい上に動きがすばやいのでこれまで捕らえることができなかった。上翅前半の小楯板を含む白紋は3個に分離する個体もある。
シロトラカミキリ  09/05/12
雨の日、網戸に張り付いていた白くない個体。各種の花に集まり、全国的にも普通種扱いだが、何の花に集まるのか、ここでは年に1〜2頭壁に張り付いているのをみかけるのみ。
ヒラタネクイハムシ  09/05/11
今日は雨降りなので施設の外壁チェックだけにする。オッ、ネクイハムシか?どっから飛んできたのか湿地帯はけっこう離れているに不思議だ。体長約7ミリ。
アカオビカツオブシムシ  09/05/11
体長約8ミリ。施設外壁にある部屋からの排水のドレン管が突き出ており、そこを中心に10頭ほど散らばっていた。この大きさでこの派手な色彩は異様に目立つ。外界と室内とをつなぐドレン管・・・室内に発生してこの管から脱出したところなのか?あるいはこの部屋自体にこの甲虫をひきつける何かがあり集まって来たのか?気になる。
湯殿清流  09/05/08
施設から車で約5分、大白沢部落の奥にある清流にたどり着く。今日は流れに沿って笹藪を叩くことにする。
コクロマルハナノミ  09/05/08
体長約4ミリ。生態はよく知らないが水辺に近い雑草上で捕れることから、水が生活に重要な役割りを担っているのだろう。ところで甲虫図鑑によるとクロマルハナノミとの違いは前胸部の配色や微毛の生え方で区別できるとあるが、最近、この種はシノムニ(ダブル種名登録のことか?)と判りコクロマルハナノミに統一されたとの情報もある。
コクロマルハナノミ  09/05/08
いつも頭部が前胸の下に隠れているが、走るときなどに頭部を起こすことがある。 オッと、割とユニークな顔だ。
触角部分拡大  09/05/08
よく見ると第3節が極端に短小の特徴を持つ。
ヤドカリチョッキリ  09/05/07
体長3.5ミリ。自分で葉を巻かずハマキチョッキリ類の揺籃をちゃっかり利用するという面白い生態をもつ。ヤドカリより盗人か強奪のような気もするがこれが名前の由来。
雫石川  09/05/06
連休といっても遠出ができないので隣町の河川に来てみる。ヤナギを叩くとムナグロツヤハムシが大量に落ちてくる。あれっ?ヤナギも食相だったのか。
ムナグロツヤハムシ  09/05/06
図鑑には斑紋変化のひとつとして紹介されているが、これまで見たことがなかったパターンである。大量に集めれば、変わった斑紋を見つけるチャンスとなるが・・・。
ムナグロツヤハムシ  09/05/06
セスジ型というかフチグロ型。これも変わった斑紋?
ヘリアカナガハナゾウムシ  09/05/06
体長約3ミリ。縁の赤褐色紋は個体差がある。
ハレヤヒメテントウ  09/05/06
体長約2ミリ。ヒメテントウ類もたくさん落ちるが、単色ではない紋様のありそうな奴をつまむと、ほとんどがこれ。(単色だといい加減な同定になってしまうので避けている)
不明種  09/05/04
体長約4ミリ。清流脇にある草木を叩き得られた。「触角第2節は第3節を覆うように伸展する」との記述からマルハナノミ科マルハナノミ属らしい。斑紋は異なるがムネモンマルハナノミやカタモンマルハナノミあたりが近似種か?。
ケシキスイ  09/05/04
体長約3ミリ。体色は褐色だが全身に生えた白い微毛によって灰色に見える。ヤナギから得られた。
チャイロサルハムシ(黒色型)  09/05/04
茶色はビーティングの常連で時期を問わずケヤマハンノキなどを叩くと落ちてくるが、黒色は初めて見る。
クロナガエハネカクシ  09/05/01
体長約10ミリ。折れ曲がった触角がヒシャクの柄(え)を連想させるのが種名の由来なのだろう。
クロナガエハネカクシ  (比較)
以前(07/08/30)にクロナガエハネカクシとして登場していた種だが、上翅を比較すると大きさが異なり明らかに別種のようだ。図鑑にも前胸より僅かに大きい上翅が解説してあるし暫定的にナガエハネカクシ属?と修正しておきます。
ナガエハネカクシ属?  (比較)
これまた以前に不明種として登場したハネカクシだが、屈曲の触角が同系を感じさせる。極端にスリムな上翅は後翅退化の可能性も大きく、もはや同属では無いだろう。
コブシ咲く  09/05/01
花の中は花粉を食する昆虫たちで賑わっている。花壇の中にはスイセンも満開だが、集虫力はこの花の方が格段に上。
コムクゲケシキスイ?  09/05/01
↑コブシの花にて。圧倒的に体の大きいキスイモドキが優勢に占領しているが、体長3ミリ強ながら横幅も体高もあり、けっこうデカくみれるケシキスイが割り込んでいた。
↑コブシの花にて  09/05/01
判りにくいが前胸と上翅の色が異なり↑の別種に見えたが、どうも同種のようだ。図鑑によるとコムクゲケシキスイは体幹部の色彩は個体変異が大きいが、前胸前縁は必ず赤褐色で変わらないとある。
アオグロカミキリモドキ  09/05/01
これまた↑コブシの花にて。モモブトカミキリモドキにしては金属光沢がなく暗い艶消し状でなんか変だ。上翅会合部もぴったりと接合して漏れがないのはいつものモモブトカミキリモドキではない。触角を高速振動させていないし・・・で、表記のカミキリモドキ科だったのだが、これまでモモブトとして見逃していたのだと反省を含めつくづく思う。


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